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  ジグ中ぐり盤
Jig Boring Machine
A129


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主としてジグ穴を高精度加工を行う為に使用する中ぐり盤で、主軸に対し工作物を高精度に位置決めする装置を備えています。 例えば時計の複雑な歯車の組み合わせには、それぞれの歯車の位置が正しくなければいけません。切削工具を正しい位置へ案内するためにジグが使われました。そのジグを作るためには、更に正確な位置決めが必要です。こうした位置決め加工が可能になってきたことで、高精度のジグが使われるようになりました。初期のジグ中ぐり盤は、位置決めのセンターポンチを打つことが目的でしたが、やがて位置決め後の穴加工も行うようになってきました。ジグは同じ形状のものを多量生産するときに使われる道具で、時計以外の産業でも一般に使われています。 本機は、機械産業に携わるものとして名前を知らない人はいない程有名な、スイスのSIP社で作られた超精密タテ型ジグ中ぐり盤で、超精密ジグ中ぐり盤としては最大の大きさの#7タイプのものです。 イタリアのフィアット社からの特別注文で製作された機種で、タテ型主軸に加えて横型主軸2頭が設備されている極めて珍しい仕様のものです。
 

■製造メーカー:Societe Genevoise
■製造国:スイス/Geneve
■製造時期:1920年代
■寸法(間口×奥行×高さ):2100×2840×3200mm
■重量
: 7000kg

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仕様
・テーブルの大きさ(長さ×幅)1290×705 mm
・テーブルの移動距離(左右×前後×上下)1000×700×750
・主軸中心線からテーブル面までの最大垂直距離 770 mm
・左右側面からの加工軸あり

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