このフェローズの歯車形削り盤は、1890年代にその原型が発明された、創成法による歯切り盤です。創成法とは、二つの歯車があたかも噛み合って回転しているように運動して加工する方法です。この歯切り盤の特徴は、焼き入れして研いだ歯を持つ完全な歯を用いている点です。非常に精度が高いことから、たちまち世界中の工場で用いられるようになりました。
彼はこの歯切り盤とは別に、焼入れした切削工具を作るための歯車研削盤を考案しました。実は、この歯車研削盤が優れていたおかげで、この歯切り盤はその能力を発揮することができたのです。
この歯切り盤が登場したことにより、自動車の歯車式変速機を、現代のようなコンパクトな構造にすることが可能になりました。
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