1870年代、実用的な人造砥石車の特許をノートンが取った時期と同じくして、画期的な研削盤が登場しました。それが、ブラウン・アンド・シャープ製の万能研削盤であり、本機は、その1号機の流れを汲むものです。
このマシンは、それまでの間に合わせの機械とは作動原理が全く逆であり、砥石車を加工物に沿って移動させる代わりに工作物のほうが砥石車の前を動くようになっています。このようにしたことで、案内は研削くずからよく保護され、また精度を保つ上で最良の構造でした。
このマシンの登場によって、今日一般的に行われている、工作物を焼き入れ後に最高の精度に仕上げることが可能になったのです。 本機は、現在の研削盤の機械分類で言えば、円筒研削盤に分類されるものです。テーブル旋回、テーブルガイドなど現在の研削盤にも受け継がれています。
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