ブラウン・アンド・シャープ社に勤めていたノートンは、効率が低く精度の良い仕上げ用にのみ使われていた研削盤の効率を上げる研究に取り組んでいました。しかし、彼の考案したより剛性を高め幅広の砥石車を取り付ける方法は受け入れられず、協力者とともにノートン・グラインディング会社を設立して、1900年代に第1号の重切削用研削盤を完成させました。 この重切削用研削盤により、精度の高い加工を大量にこなすことができるようになりました。当時急速に発達を始めた自動車の生産にすぐに使われ、自動車が大衆化する大きなきっかけとなりました。
またノートン社は研磨盤だけでなく、工具である砥石も供給していて、重研削、高速研削に耐える砥石を開発することで、研削加工技術の礎を築きました。
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