このベッド型のフライス盤は、1840年代にアメリカのハウという人が、ロビンス・アンド・ローレンス社で製作したフライス盤が原型になっています。このフライス盤は、従来よりはるかに重切削が可能で、生産を引き継いだンカーン社では、改良を加えて全体的にコンパクトでかつ頑丈な作りに仕上げました。やがてこの機械はリンカーン・フライス盤の名前で有名となりました。
刃物軸を両端で支持しているため、高精度の平面や溝加工が可能です。 1860年代にコルト兵器工場に100台納入されたほか、南北戦争(1861-1865)の間には国内用として多数生産された上、その後は、リンカーン社およびプラット・アンド・ホイットニー社からヨーロッパに輸出されました。生産は長期にわたって継続され、その過程で、テーブル上の加工物を精密中ぐりする機械に進化しています。
|