1840年代にアメリカのフィッチが発明したタレット旋盤は、ひとつの工作物に対して、複数の工具で連続加工できることで、段取り替えの手間がかからず、生産性を向上させることができるという、旋盤の大きな進歩でした。このタレット旋盤から、カム機構を利用して複数の工程を自動化する自動ネジ切り盤が開発されました。
スペンサーは、標準型のタレット旋盤を改造して、<ブレイン・ホイール>と呼ばれた一連のカム機構を組み込んで、1870年代に全自動のネジ切り旋盤を開発しました。
19世紀後半において、自動化の主役はカムメカニズムでした。20世紀になって油気圧を制御に利用する方法、電気で制御する方法、そして現在ではコンピュータによる制御が中心になっていますが、一部の分野では、カムメカニズムの見直しが行われています。
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